エア・ウォーター(大阪市)は、ドイツの両面受光型太陽電池モジュールメーカー・Luxor Solar GmbH(シュトゥットガルト)と日本法人のルクサーソーラー(東京都中央区)とともに、駐車場併用タイプの垂直型ソーラー発電システム「VERPA(ヴァルパ)」を共同開発。5月から日本市場向けに販売を始める。
地面に対して垂直に設置し、駐車場や農地など他用途と土地を併用でき、雪やひょうに強く、景観や農地を損なわない両面ソーラー発電システム。
従来の平置き型・傾斜型では難しい土地の併用が可能ため、既存の駐車場でも収納台数を減らすことなく設置でき、地表からソーラー発電モジュール下部までの高さを2m以上に設定することで歩行者やドライバーの視線を遮らず、利用者の安全に配慮した設置ができる。垂直型のため雪が積もらず、ひょう・黄砂・落葉・落石の影響も受けにくい。
両面発電モジュールは、裏面受光の場合でも表面に対して92±3%の発電効率を発揮。東西方向に受光面を向けた垂直設置の場合、朝夕2回の出力ピークがあり、年間発電量は平置き型・傾斜型と同等程度で、地面からの反射光によっては垂直設置のほうが優れた結果を得られるとする。受光面が目視できるため清掃やメンテナンスが容易という。
1ユニット(幅2280×高4633mm)の出力は460W×2段=920W。
本体を含む参考の総工事費は30万~70万円/kW。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。