国土交通省、農林水産省、林野庁は、「宅地造成、特定盛土等又は土石の堆積に伴う災害の防止に関する基本的な方針(案)」に対するパブリックコメントの募集を開始した。5月26日施行予定の「盛土規制法」に関して、盛土対策の総括的な考え方や基礎調査の実施方法、規制区域の指定の考え方等を示したもので、パブリックコメントの締め切りは5月10日。
新たに施行される「盛土規制法」は、2021年7月に発生した、静岡県熱海市での大雨に伴う盛土崩落事故を契機に、宅地造成等規制法を抜本的に改正したもの。事故後の調査で盛土等の規制が十分ではないエリアが全国各地に存在することが明らかになったことから、全国一律の基準で包括的に規制する法制度を整備した。
基本方針(案)では、基礎調査実施の基本的な考え方、規制区域の指定や防災区域指定などに必要な調査・指針などの事項を提示。調査結果の公表、指定に関する手続き、建設工事から発生する土の搬出先の明確化、廃棄物交じり盛土の発生防止、太陽光発電に係る対応等を定めている。
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