国土交通省は4月17日から、新たな国土形成計画(全国計画)素案に対するパブリックコメントの募集を開始した。締め切りは5月7日。同素案は4月14日に開かれた国土審議会計画部会でまとめたもの。パブリックコメントを踏まえ、5月26日の同部会で計画原案を取りまとめ、6月以降の国土審議会で計画案を答申し、今夏に閣議決定する予定となっている。
新たな全国計画の計画期間は「2050年さらにその先の長期を見据えつつ、今後概ね10年間」としている。素案では、国土構造の基本構想として「シームレスな拠点連結型国土」を掲げた。
具体的には、▽中枢中核都市等を核とした広域圏の自立的発展と、日本海側・太平洋側二面活用等の広域圏内・広域圏間の連結強化を図る「全国的な回廊ネットワーク」の形成、▽リニア中央新幹線や新東名・新名神等で三大都市圏を結ぶ「日本中央回廊」(仮称)の形成、▽生活に身近な地域コミュニティの再生、▽地方の中心都市を核とした市町村界にとらわれない新たな発想からの地域生活圏の形成――などによる重層的な圏域形成を提案。デジタルとリアルが融合した地域生活圏の形成、持続可能な産業への構造転換、グリーン国土の創造、人口減少下の国土利用・管理などを重点テーマとしている。
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