積水化学工業(大阪市)住宅カンパニーは4月20日、戸建て分譲地と分譲マンションの一体開発ならではのメリットを生かした「成田リードタウン」(千葉県成田市)の本格展開を開始すると発表した。同社は、2022年11月に戸建て分譲地「スマートハイムシティ成田NT」(SHC成田、全48区画)を販売開始。4月21日からは分譲マンション「ハイムスイート成田NT」(HS成田、全105戸)の販売を開始した。
「成田リードタウン」では、戸建てとマンション双方の住民が利用可能なコミュニティエリアを「HS成田」の1階共用部に導入。キッチン付きのラウンジスペース(集会所)や楽器演奏などを楽しめる防音ルーム、仕事・勉強に集中できる個別ブース、DIYも可能な作業用スペースの4つのスペースで構成し、住民全員が用途に合わせて利用できる。リードタウンに住民一体のコミュニティエリアを設置するのは、今回が初。まち全体でコミュニティ形成を図るとともに、有事の際の共助によるレジリエンス性を強化する。
同社が開発した共用施設向けアプリ「Plus SUITEコンシェルジュ」と住民専用アプリ「NiSUMU(ニスム)」を連携し、リードタウン全体で一体運用。予約状況などを住民全員が確認できるようにした。また、コミュニティエリア各施設の電気錠と「NiSUMU」を新たに連携させ、施設の予約から解錠までスマートに利用可能とした。「NiSUMU」を活用した独自のタウンマネジメント構築で運営管理や防犯サービスなど、安心・快適な暮らしをサポートする。
戸建て住宅には太陽光発電システムや蓄電システム、HEMSを搭載することで、災害時の電気を確保するとともに、再生可能エネルギーを活用したスマートな暮らしを実現する。大雨の際の浸水リスクを低減する雨水浸透槽や、耐震性に優れた雨水・汚水管など、災害に強い同社グループ製品で基盤を整備し、まち全体でレジリエンス性を確保している。
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