ユニクロは4月21日、群馬県前橋市に「BELS★★★★★」などの環境認証を取得した新店舗「ユニクロ前橋南インター店」をオープンする。太陽光パネルによる発電で年間消費電力の約3分の1を賄うほか、天窓・ガラスファサードによる自然採光、エアカーテンによる温度調節などにより店舗の消費電力を抑制する。トータルクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が建築デザインの監修を行い、竹中工務店が施工を手掛けた。ここまで環境対応にこだわった店舗は、ユニクロでは国内外でも初めてだという。
店舗における消費電力を抑える工夫として、天井に①天窓を設置。正面に②ガラスファサードと③庇(ひさし)を設けた。自然採光を生かして照明にかかる費用を削減する。庇は季節により日の入り方を変えることで室温の調整にも役立てる。⑤明るさセンサーと⑥人感センサーで店内の明るさを測定し、照明のオン・オフ、明るさなどのコントロールを行う。
またドア開放時の外気流入を防ぐため、自動ドアには気圧バランスを取るための④エアカーテンを設置。⑦CO2・温度センサー、全熱交換器により、CO2濃度や店内温度を常時測定し、値に応じてファンを稼働させる。外壁には古着を活用したリサイクル素材約30%が含まれた⑧断熱材を採用している。
さらに屋上には電力を補うための⑨太陽光パネルを設置。こうした工夫により、「BELS★★★★★」「BEI値=0.33」「ZEB Ready」の認証を受けた。同社では他の同タイプの店舗と比較して、消費電力が約40%削減できると試算している。
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