ケイアイスター不動産(埼玉県本庄市)は4月18日、給与水準の引き上げを目的とした「年収2割UPプロジェクト」を始動したと発表した。
従業員が自ら給与を引き上げられる制度作りをめざすもので、昨今の物価上昇に伴い間接部門のベースアップを目的とした「インフレ手当」と、技術職の労働力安定化を目的とした「技術手当」を新設。4月から導入した。給与水準引き上げ施策として運用、展開する。
同社は、経営理念である『豊かで楽しく快適なくらしの創造をめざす、「豊・楽・快(ゆ・た・か)」創造企業』の実現には、従業員が安心して働ける環境が必須であるとして、同プロジェクトを発足した。その一環として、昨年12月に開始した「社員紹介制度」は、自分の知人で転職を考えている人や一緒に働きたい、という人を社員が自発的に採用していく制度。紹介した人材が入社した場合には、月々の手当(12ヵ月分)と一時金の手当が支給される。スキルや人柄が分かっている人を採用する事により、入社後のギャップも埋まり、また、「社員全員がリクルーターになる事により、自分の会社のことを改めて知る機会にも繋る」(同社担当者)といったメリットも生まれる。
今回新たに新設した2つの手当は、就業状況により異なるが、インフレ手当では、月額5000円~5万5000円を支給。技術手当は、特に1人前になるめどとなる3年目以降で手厚くしているという。
同社では、今後も諸手当を拡充しながら、「2024年度が開始される段階で(年収2割アップの)達成のめどをつけたい」と話す。
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