積水化学工業(大阪市)住宅カンパニーとリノべる(東京都港区)は4月18日、資本業務提携を締結したと発表した。
「セキスイハイム」ブランドで60万戸以上の住宅を供給する積水化学と、中古マンションのワンストップリノベーションサービス「リノベる。」を展開するリノべるが、両社の強みを融合し、戸建て住宅・マンションの両領域において住宅ストックのバリューアップと流通を促進していく。
リノべるが保有するマッチングプラットフォームやネットワークと、積水化学の戸建てストックといった集客・販売網のシナジーによって認知度を向上。住宅ストックの8割を占めながら、流通率がマンションの約7分の1という戸建て住宅のマーケット活性化を図る。また、積水化学の高度工業化技術とリノべるのリノベーションノウハウ・企画力で、断熱性能向上など住宅ストックの高性能化にも取り組む。顧客ニーズを捉えた高品質・高性能なリノベーション事業を拡大する。
国の住生活基本計画では、基礎的な性能を確保し履歴等が整備された既存住宅の流通活性が掲げられているが、流通量は横ばいでさらなる対策強化が必要となっている。今回、両社の強みを生かしたリノベーション事業を展開することで、バリューアップと流通促進とともに、サステナブルな循環型社会の実現を目指すとしている。
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