淀川製鋼所(大阪市)はこのほど、昨年4月から10月にかけて解体された中銀カプセルタワービルの140カプセルのうち、中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトが取り外した23カプセルの1つを取得。それを、工学院大学建築学部教授でATELIER OPA(アトリエ オーピーエー、東京都千代田区)の鈴木敏彦氏の協力を得て、移動可能なトレーラーカプセルとして再生した。
取得したカプセルをトレーラー化するにあたっては、積載重量の基準をクリアするために軽量化が必要になり、中銀カプセルタワービル竣工当時の内装への再生過程で、当時の家具をすべて復元する一方で、構造体の一部を間引きすることで軽量化を図ったいう。トレーラー化によって、これまでの中銀カプセルにはなかった“動く”という特性とスケルトンの仕様が加わり、竣工当時を彷彿させつつも新たな趣を帯びた仕上がりとなった。
今後はこの“動く中銀カプセル”を、自社のデザインブランド「YODOKO+(ヨドコウプラス)」のシンボルとして活用していく。なお、4月~6月に各地で開催されるエクステリアの展示会で“動く中銀カプセル”の展示を行う。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。