芝浦工業大学(東京都港区)はこのほど、同大学の特別招聘教授に就任した建築家で、NPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク代表の坂茂さんと学生による「トルコ・シリア大地震人道支援プロジェクト」を発足し、被災した住民へ仮設住宅を建設するため、現地で使用する紙菅仮設住宅の試作棟の建設を行ったと発表した。
仮設住宅は、基礎に砂袋入りのビールケースを用い、1.2mおきに配置した紙菅の柱の間に木製パネルで壁を作ることで短工期を実現。屋根は紙管フレームの上に穴を開けた合板を載せ、建設時にはその穴から体を出して作業できるため、高所に登らずに安全な作業が可能という。現地は寒冷地のため、壁や屋根にも十分な断熱を加えている。
同大学では、仮設住宅建設のための募金活動も開始した。豊洲キャンパスと大宮キャンパスに設置した募金箱、または専用の寄付口座から受け付けている。
【寄付口座】
三菱 UFJ 銀行(0005) 東松原支店(319)
口座番号:(普) 0036997
口座名義人:トクヒ) ボランタリーアーキテクツネツトワーク
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