住宅業界の共通課題である職人育成に取り組む「職人起業塾」を運営しながら、兵庫県神戸市で大工工務店を経営する四方継社長の高橋剛志さんは4月1日、学校法人と業務提携を結び、若手の見習い大工が工務店で働きつつ、高校卒業の資格を取得できる通信制高校「マイスター高等学院」(同川西市)を開校した。
マイスター高等学院を運営するのは、高橋剛志さんが理事長を務める一般社団法人マイスター育成協会。同校の特徴は、Wスクール制度を活用した「通信制高校」であることだ。
全日制と異なり、通信制は毎日学校に通う必要はない。オンライン授業やレポート、テストを実施し、月に数回、登校する仕組み。規定の74単位を取得し、3年間以上在籍するなどの条件を満たせば、高校卒業の資格が取得できる。
同校では、この通信制にプラスし、Wスクールとして、連携する工務店と雇用契約を結び、週4日「大工見習い」として現場で研修したり、座学に充てることが学校の時間割に組み込まれている。見習いではあるが、生徒は時給で報酬を得ながら大工仕事を学べる。
同校は・・・
この記事は新建ハウジング4月20日号9面(2023年4月20日発行)に掲載しています。
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