国土交通省は4月28日から、2023年度の「住宅エコリフォーム推進事業」の事業者募集を開始する。住宅ストックの省エネ化推進のため、住宅をZEHレベルの高い省エネ性能へ改修する取り組みに対して支援する。
対象事業は、①省エネ診断、②省エネ設計等・省エネ改修(建替えを含む)――で、4月1日以降に契約し事業者登録後に工事着手したもの。①の補助率は民間実施1/3、公共実施1/2。②の補助限度額は35万円/戸(補助対象費用の40%を限度とする)――とした。
前年度は「戸建住宅等11.5%(限度額51万2700円/戸)、マンション1/6等」だったが、本年度は「省エネ改修の地域への普及促進に係る取組を行う場合に重点的に支援」するとして大きく見直した。地域の関係団体や事業者が連携して、住宅の省エネ改修の普及促進に積極的に取り組み、省エネ改修を実施する採択グループには、予算の優先配分を行う。
補助対象費用は、省エネ設計等費及び省エネ改修工事費を合算した額。▽設備の効率化に係る工事については開口部・躯体等の断熱化工事と同額以下、▽ZEHレベルの省エネ改修と併せて実施する構造補強工事を含む、▽改修後に耐震性が確保されること(計画的な耐震化を行うものを含む)、▽2024年度末までに着手したものであって、改修(部分改修を含む)による省エネ性能がZEHレベルとなるものに限定――――としている。
事業者登録受付は4月28日~12月15日。グループの受付は4月28日~6月6日。デジタル庁が運営する補助金電子申請システム「jGrants」を利用する。そのため、事業者登録の前に「GビズID」の取得が必要(取得には約2週間かかる)。
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