吉永建設(兵庫県川西市)は、2020年8月~22年7月の2年間に渡る働き方改革により、1日の平均労働時間を20年10月の8時間から22年10月には7.76時間まで減らすことに成功した。リモートワークの導入、有給休暇の時間単位取得、さらに週2回の定休日に加え、第3火曜日を新たな定休日に。それでも2020〜21年度の営業利益は19年度と同程度を維持した。
生産性向上の大きな鍵は、同社が15年度より取り組んでいる働き方の環境整備だ。「自分の機嫌を良くすることが、仕事のパフォーマンスを高める」という考えのもと、これまでも完全週休2日制への移行や、制服の廃止などを実施してきた。
20年には、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を機にリモートワークを導入した。社内システムを社外から運営できるよう整備し、遠隔操作できる鍵を設置したモデルハウスをオープン。移動時間の削減にもなり、出社率5割減、社内外会議の6割をオンライン化できた。
また、リモートワークや時差出勤への対応として、有給休暇を時間単位取得制にしたところ、取得日数も増加した。しかし、それでも・・・・
この記事は新建ハウジング3月30日号 2面(2023年3月30日発行)に掲載しています。
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