信用調査・帝国データバンクによると、新築やリフォームの大工工事を手掛けるほんだ建設(神奈川県相模原市、代表本多博幸氏)が事業を停止し3月8日、東京地裁より破産手続き開始決定を受けていたことが判明した。負債額は約5700万円。
同社は、2016年3月に設立。周辺建設業者からの下請けによる新築及びリフォーム時の大工工事を手がけ、2019年9月期の年売上高は約1億2000万円だった。しかし、下請けが主体で損益面では継続的に欠損計上を余儀なくされるほか、新型コロナの影響により受注が減少し、2020年9月期の年売上高は約8800万円まで急落。コロナ融資を活用して事業を継続してきたが、資金繰りが限界に達したことで今回の措置となった。
また、3月17日には横浜市や川崎市を中心に住宅などの新築・増改築・リフォーム工事を手掛けていたダイムコーポレーション(神奈川県横浜市 山口聡社長)が、横浜地裁から破産手続き開始決定を受けたことがわかった。負債額は約2300万円。
同社は、2011年8月に設立し、一般戸建て住宅およびアパート・共同住宅などの新築・増改築・リフォーム工事を中心に、駐車場やテナントビルの不動産管理、自社開発のコーティング剤「エコロテックス」の販売を手掛けていた。横浜・川崎市を中心に、個人客を主体に建築工事会社や不動産管理会社から受注を獲得し、2014年2月期の売上高は約2億5800万円を計上していた。
しかし、山口社長の体調不良から思うような営業活動ができなくなり、さらに新型コロナウイルス感染拡大により事業環境が悪化。受注低迷から先行きの見通しが立たなくなり、2021年10月に事業を停止していた。
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