旭化成建材(東京都千代田区)は4月4日、ALC(軽量気泡コンクリート)の製造・供給拠点である岩国工場(山口県岩国市)の閉鎖を発表した。今年9月末で生産を終了し、2025年3月末に工場を閉鎖する予定。同工場から供給されていたALCパネル(ヘーベル、ヘーベルライト)製品は、今後、穂積工場(岐阜県瑞穂市)と境工場(茨城県境町)から供給する。
同工場は、1970年5月に既製コンクリートパイルの製造工場としてスタートし、1974年5月からはALCのパネル製造を開始。2004年12月に既製コンクリートパイルの製造を終了してからは、西日本を中心にALCの製造・供給拠点として重要な役割を担ってきた。しかし、ALCの需要は建築需要の縮小により減少し、2020年度以降は新型コロナによる需要減により急激に販売量が低下。さらに、近年の原燃料高騰に伴う大幅なコスト増により、収益が大きく悪化しているため、今回の判断となった。勤務していた約70名の従業員は、原則として社内で再配置を予定している。
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