「中古住宅+リノベーション専門店」の看板を掲げつつ、売買や仲介にはあえて介入しないスタンスを取っているのが、アルティザン建築工房(北海道札幌市)だ。物件購入時は、あくまでインスペクションを行いアドバイスする立場にとどまっている。
“解体するまでわからない”のが、リノベーションの難しさだとよく言われるが、社長の新谷孝秀さんは、躯体の劣化などはほとんど気にしないという。なぜなら「断熱材も入れるし耐震補強もする。設備だって変える」フルリノベーションでは、劣化などはほとんど問題にならないからだ。
ただ「床下に潜って基礎を点検できない物件や、1000分の6以上の傾きがある物件は勧めない」など、フルリノベーションでも手を加えるのが難しい部分は厳しく見る。採光や通風に影響する立地・周辺環境も、物件選びでは重要なポイントになる。
ローンを組むまでの2カ月が勝負
リノベーションに値する中古住宅が見つかったら・・・・
この記事は新建ハウジング4月10日号 3面(2023年4月10日発行)に掲載しています。
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