信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、低価格帯を中心に注文住宅の設計や施工管理を手掛けていたKALA MANAGEMENT(カーラマネジメント、東京都豊島区、茂木雄介社長)が3月28日付けで事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債額は2022年3月期末時点で約3億6000万円。
同社は、2015年5月に設立した建築工事業社で、主に低価格帯を中心とした個人向け注文住宅の設計や施工管理を手掛け、独身男性向や新婚向けの商品などを展開していた。
2021年3月期には売上高約22億9200万円を計上していたが、人手不足や資材価格の高騰などを背景に、収益面では低水準を余儀なくされていた。また、管理面での脆弱さからくる工期遅れが発生していたほか、土地の仕入れ販売を行わなくなったこともあり、2022年3月期の売上高は約8億2000万円に激減。欠損計上により財務面も毀損していたほか、人材不足などから管理面でのトラブルも発生し、収益改善のめどがたたず、資金繰りも悪化し今回の事態となったという。
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