信用調査会社・帝国データバンクによると、木造建築工事事業者で住宅の建築やリフォームを手掛けていた御殿場建設(静岡県御殿場市、山本雄三社長、従業員1名)が3月16日、静岡地裁へ自己破産を申請したことが判明。負債総額は1億1000万円。
同社は、新築やリフォーム工事、事務所のフルリフォームなどを手掛け、2000年4月期の売上高は約1億200万円だったが、その後は大手ハウスメーカーや地元工務店との競合から、自社営業による住宅新築工事の取り組みに苦戦し、業務を縮小していた。近年は小口のリフォーム工事の確保が精一杯となり、2022年4月期の売上高は約1700万円まで低下していた。
その後も下請け工事の比率が高まり低単価受注が続いたため収益が悪化、さらに不足資金調達による借入依存度も高い状況で、1月26日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入っていたという。
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