東京都は3月31日、優れた機能性を有する太陽光発電システムを認定し、製品名を公表した。3月2日から14日まで製品の製造者を対象に公募を行い、合計136件を認定している。認定された製品は、対象事業での補助金額が1kWにつき最大2万円または5万円上乗せされる。
認定製品は国内市場で入手可能なもの、製品の保証期間が10年以上のもので、太陽電池モジュールでは(一財)電気安全環境研究所(JET)が定めるモジュール認証を受けたもの、周辺機器(パワーコンディショナ)では系統連系保護装置等認証を受けたものなどが対象となっている。このうち、①市場付加価値が高い機能性PV製品は最大5万円/kW、②市場付加価値がやや高い機能性PV製品、③既存住宅市場での付加価値がやや高い機能性PV製品は、最大2万円/kWの補助金が上乗せされる。
上乗せ補助対象となる事業は、▽東京ゼロエミ住宅導入促進事業▽特定供給事業者再エネ設備等設置支援事業▽災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業―を予定している。
主な対象製品は次の通り。※カッコ内は上乗せの上限額
①市場付加価値が高い製品【5万円/kW】
▶太陽電池モジュール:小型(台形・三角形・建材形)
長州産業(CS-109B81L・他)、モノクローム(MC22HM55・他)、カネカ(P-DV590、他)、三洋電機(VBH070WJ01L・他)、シャープ(NQ-130LM・他)、 京セラ(KJ100P5ETLCG・他)
▶太陽電池モジュール:建材一体型(屋根)
サンテックパワージャパン(MSZ-160STa・他)、カネカ(R-LV740・他)、三洋電機(VBHN250SJ33・他)、シャープ(NU-65S5H・他)、京セラ(KM92P-5CLCH・他)、H.R.D. SINGAPORE PTE LTD(PVM-860245・他)
▶太陽電池モジュール:防眩型
長州産業(CS217B81SAG)、カネカ(E-PK420・他)
②市場付加価値がやや高い製品【2万円/kW】
▶太陽電池モジュール:小型(方形)
長州産業(CS-109B81S・他)、三洋電機(VBHN120SJ44・他)、シャープ(NU-228AP・他)、京セラ(KJ137P5ETCG・他)、ソーラーフロンティア(SFM115-R1・他)
▶周辺機器:PV出力最適化
Northern Electric and Power(BDM300・他)、ソーラーエッジテクノロジージャパン(P370・他)
③既存住宅市場付加価値がやや高い製品【2万円/kW】
▶太陽電池モジュール:軽量型
東洋アルミニウム(TYM230HANE-G・他)、ネクストエナジー・アンド・リソース(NER120M375D-MCL)
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