建築法制度の見直しに向け、国土交通省の社会資本整備審議会建築分科会の下に設置された建築基準制度部会が10月25日、1回目の会合を開いた。部会長には、久保哲夫・東京大学名誉教授が就任した。今後、1年程度時間をかけて、木造3階建ての学校建設を促進するための防火関連基準の明確化や、効率的で実効性のある建築確認検査制度のあり方、耐震改修の促進に向けた施策のあり方―の3つを主なテーマに検討を進めていく。
防火関連基準の明確化では、建築物に最低基準として求められる防火上の性能を検討。その上で、木造3階建ての学校に求められる性能を具体的に規定する。
建築確認検査制度については、円滑な制度運用のあり方や、建築物の安全性確保につながるような定期報告制度のあり方などを検討していく。
また、耐震改修を促進するための施策では、支援策の強化や市場を活用した促進策などを検討するほか、南海トラフ巨大地震などの発生に備え、重要な建築物の耐震化を進めるための規制強化策や促進策も考えていく。
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