スペースリー(東京都渋谷区)の空間データ活用プラットフォーム「スペースリー」を導入した実装支援事業「ひろしまサンドボックス」(広島県)において、参加事業者の来場者率などが向上している。
「ひろしまサンドボックス」は最新デジタル技術を活用する実装支援事業で、2022年7月に「スペースリー」を採択。広島県の中小企業を対象に360°VRコンテンツの効果を検証・実装を促進するとともに、県単位の空き家対策への取り組みとして事業を進めている。その結果、同事業に参画した建築事業者のマリモハウス(広島市)では、問い合わせからの来場率が前年比1.5倍に、賃貸管理事業者の良和ハウス(広島市)では、2022年8月からの7カ月で成約数が前年比105%に向上。繁忙期には1カ月間で90件の現地内見削減の業務効率化を達成し、360°VRコンテンツの効果が定量的に認められたとした。
同事業は、自治体が行った江田島市での360°VRコンテンツの実証導入において、問い合わせ数が前年比2倍、成約数ペースが前年比2.4倍、物件登録数が通常月比3.9倍という高い成果をあげたことを踏まえて展開。県全域の空き家バンクVR化を目指す「空き家対策」として進めるとともに、中小企業へも広げた。
同社は、360°VR画像(パノラマ画像)を自動で3D化したオンライン内見コンテンツ「パノラマ変換3Dプレイヤー」を2月にリリース。空き家を検討する消費者がリノベーションなどのシミュレーションが可能となるため、空き家対策へのさらなる効果が期待できるという。
4月20日には、同事業の詳細について解説する不動産賃貸管理事業者向けオンラインセミナー「【業務効率化×成約数アップを実現】繁忙期の現地内見数を90件/月削減、成約数105%達成を可能にしたVR活用法とは?」を開催する。詳細はこちらから。
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