群栄美装は高性能な躯体と独自の空間性で人気の工務店。高価格帯の住宅を数多く手掛けており、富裕層からも支持を得ている。前半は細部まで練られた設計を現場に反映させる設計施工の連携について、後半はその手法を生かした開口部の構成と納まりについて設計担当の井野優一氏と茂木大地氏に聞いた。
ポイント①
設計担当を核にした人員構成
◉同社社員は井野優一氏と茂木大地氏、若手社員の3人と井野氏の父親。井野氏は設計のほかホームページ更新やSNS投稿、見込み客対応もこなす。茂木氏は設計と施工管理、若手社員は設計補佐を担当
➡茂木氏は入社2年目で若手社員は昨年5月入社。それまでは井野氏が全業務を担当。図面を描く時間がなく、現場での指示が中心
◉設計の流れは以下の通り。まず見込み客から聞き取り。敷地を見て井野氏がプラン作成。若手社員がそれをCAD化。井野氏が確認し、内外観のバランスを見て開口部の切り取り方などを修正
➡見込み客へのプレゼンとプラン修正を経て、プラン確定後に茂木氏に引き継ぎ。茂木氏が実施設計をまとめ確認申請を行う
◉同社は全棟で長期優良住宅を取得している。併せて許容応力度計算で耐震等級3を確認している。構造計算と長期優良住宅の申請は外注。温熱計算は茂木氏がQPEXを用いて行う
ポイント②
図面を描き込むほうが質疑も減って合理的
◉初回プランは配置図と平面図、立面図、外構図、模型を提出。外構図は平面図に描き込む。模型は若手社員が作成。スケールは1/100。着色して内部まで表現。CGは作成しない
◉実施図面は・・・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー3月号(2023年2月28日発行)/設計施工を究める超家づくり術<超高性能編>』(P.71~)でご覧ください。
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