パナソニック ホームズ(大阪府豊中市)は4月3日、地震で万一建物が全壊・半壊した場合に同社が建て替え・補修を保証する「地震あんしん保証」の期間を、従来の10年間から最長35年間に拡充すると発表した。4月以降契約の戸建て住宅・集合住宅にて展開を開始する。
地震による住まいの損害を補償する地震保険では、建物が倒壊しても建て替え費用の半額しか補償されないため不安を感じている人が多く、「生活の再建」として位置づけられている地震保険と、「家を再建したい」人々のニーズにギャップがあることがわかっている。同社は、超高層ビルと同じ構造技術を採用した、地震に強く、大地震の揺れによる倒壊がゼロという実績から「地震あんしん保証」を実現。顧客が安心して暮らせる住まいを提供するとしている。
近年、大きな自然災害が頻発する日本では、建物の被害とともに被災生活による健康被害が大きな社会問題となっており、住宅メーカー選定時にも「耐震性能」を重視する傾向が高くなっている。同社は、地震大国である日本において「地震に対して安心して暮らせること」へのニーズは不変であるとして、同保証を開発。2020年4月に提供を開始以来、2023年2月までの累計受注は約1万3500棟となっている。
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