MCデータプラス(東京都渋谷区)は3月28日、アンドパッド(東京都千代田区)との業務提携を見据え、協業検討に関する覚書を締結したと発表した。第1弾の取り組みとして、連携プロダクトの開発に向けた協業プロジェクトを開始する。
同社は、労務安全書類(グリーンファイル)を簡単に作成・提出・確認できるクラウドサービス「グリーンサイト」を運営しており、今回の取り組みでは同サービスとアンドパッドが提供する職人の稼働管理・差配ができる「ANDPADボード」との連携をベースに、新サービス開発を検証。「グリーンサイト」の登録情報をもとに、「ANDPADボード」で稼働管理ができるようにすることで、職人情報と稼働情報の一元管理を実現する。
建設業界では、2024年4月から「働き方改革関連法」における時間外労働の上限規制が適用されるのに伴い、労働環境改善や生産性向上が喫緊の課題となっている。一方、中小建設会社では稼働管理における課題を抱えており、働き方改革の阻害要因の一つとなっている。両社は提携によって、中小建設会社における稼働管理の最適化と業務効率化、経営改善を図り、今回の取り組みで、建設業界全体のDXの更なる加速に寄与できるとする。
MCデータプラスは、同社が2001年から提供する「建設サイト・シリーズ」のサービス向上、業界課題の解決を目指し、共同で新サービスを創出する同プロジェクトを開始。アンドパッドは、戦略的投資方針を定めた「ANDPAD Second Act」にて、「提携を通じた新サービス及び新規事業の創出を行う」を重点領域の一つに掲げていることから、MCデータプラスとの取り組みに着手するとした。
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