国土交通省は3月27日、2023年2月分の「建設労働需給調査結果」を発表した。全国の8職種の過不足率は1.0%の不足となり、1月と比べて0.2ポイント不足幅が縮小。前年同月と同水準となった。
職種別の不足率は、型枠工(土木)が-0.2%、鉄筋工(建築)が-0.1%で「過剰」、その他の職種で「不足」となっている。最も不足しているのは、型枠工(建築)で2.1%。次いで左官、とび工がともに1.4%。型枠工(建築)は前年同月の0.2%「過剰」から、一転して「不足」となっている。
地域別では、北海道(-1.8%)、中部(-0.9%)、近畿(-0.3%)で「過剰」、その他の地域で「不足」となっている。最も不足しているのは九州で2.6%。中でも6職種(8職種から電工・配管工を除いた職種)の不足が3.1%と突出している。次いで関東(1.9%)、四国(1.7%)で不足が見られる。
また手持現場で残業・休日作業を実施している現場数の割合は3.4%で、前月から0.6ポイント上昇。理由は「前工程の工事遅延」(30.7%)、「昼間時間帯時間の制約」(22.9%)、「無理な受注」(12.1%)、「天候不順」(11.4%)の順となっている。前年同月比では0.8%縮小した。
同調査は、2023年2月10日~20日までの間の1日(日曜・休日を除く)を調査対象日として、1504店社の手持現場1万139カ所、一般工2万7139人を対象に調べている。
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