大建工業(大阪市)は3月24日、日本音響エンジニアリング(東京都墨田区)、および武蔵野美術大学(東京都小平市)ソーシャルクリエイティブ研究所とともに進めていた「豊かな音環境づくりを目指した共同研究」プロジェクトにおいて、3年間のプロジェクト活動期間満了を機に活動報告会を開催。プロジェクトの成果報告やアコースティックデザインの必要性について発表した。
同プロジェクトは、対面やリモート会議が快適に行える「会議室向け調音家具システム(仮称)」の商品化を目指すもの。2021年11月からは内田洋行(東京都中央区)もパートナーとして協力。
3者は、遮音だけでなく音の響きや質に配慮したアコースティックデザイン(音響設計)の浸透や新規需要の創出、建築音響関連製品のさらなる普及を目指して活動。コロナ禍を背景に、在宅勤務やオンライン会議が日常的になったことで音環境改善が強く求められるようになったオフィスを始め、公共・商業施設を想定した“快適な会議室ブース提案”に関わる研究、測定、評価などを行ってきた。また、内田洋行協力のもと、会議室向けの音響調整家具を試作し、同社主催のクローズド展示会にて試作品を用いた会議室ブースに対するヒアリングを実施してきた。
3月をもってプロジェクトは終了となるが、「会議室向け調音家具システム(仮称)」は、2023年度発売を目標として、引き続き製品開発を進めていく。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。