ログハウス・BESSを主宰するアールシーコア(東京都渋谷区)は、国産ヒノキを使ったCLT構造材において、「木材現し」かつ「石こう等の燃え止まり層無し」で90分準耐火構造認定を取得したと発表した(取得日:2023年2月28日)。
従来は「木材現し」のログハウスは防火地域では2階建てまでしか建築することができなかったが、今回の認定取得により、CLTログハウスの4階までの中層建築が可能になり、住宅だけでなく非住宅建築物にも用途が広がる。
別荘用途が主だったログハウスをまちなかに建てられるよう1998年から独自の耐火実験を重ね、防火関連の認定を取得してきた同社。これまでの経験とノウハウを生かし、近年増えている木造ビルに採用される[木材現し(燃えしろ層)+不燃材(燃え止まり層)+木製構造材]という3層構造ではなく、燃えしろ層も燃え止まり層もない100%木質材料からなるCLT壁パネルの構造材で認定を取得したとする。
このシンプルな構造のため現場での手間が省け、工期短縮、こなせる建築物件数を増やすことが可能になるほか、構造比で在来木造の約3倍の木材を使うログハウスにすることで二酸化炭素の削減につながるとする。
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