大恭建興(新潟県長岡市)は、高い躯体性能と空間性を兼ね備えた住宅で人気の工務店。緻密な設計を社員大工と専属大工により具現化している。前半は設計内容を確実に現場に反映させる効率的な設計施工の連携手法について、後半はその手法を生かした冷暖房の仕組みについて専務取締役で設計担当の小幡大樹さんと設計担当の佐藤光さんに聞いた。
ポイント①
設計兼営業2人と現場監督2人で切り盛り
◉同社の内勤は6人。営業を兼ねる設計担当の小幡氏と佐藤氏ほか申請担当の設計補佐1人、現場監督2人、リフォーム担当1人。小幡氏と佐藤氏は元現場監督。現場をふまえた設計が強み
➡小幡氏はブログやSNSの更新、見学会の企画や運営なども行う
◉社員大工は4人。40代3人の熟練者と若い見習いが1人。社員大工は増やしたいが、人件費が嵩むと経営上のリスクとなるので、現状+αの人数が適正と考えている。外部の専属大工は4組
ポイント②
初回プラン時に詳細見積りや外皮計算を実施
◉初回プランでの成約を重視。予算を明確に聞き取り、見込み客の要望をすべて取り込んだプランを作成。この段階から図面をつくり込む。ある程度予算オーバーすることが多い
◉初回プランは平面図と立面図、数量を拾った詳細見積り、内部をつくり込んだ模型、3Dパースもなどを提出。模型とCGの双方を作成することで見込み客が空間を把握しやすくなる
➡ CADはJWW、パースは「マイホームデザイナープロ」。最近、省力化のために「アーキトレンド」を導入。活用はこれから
◉初回プラン時にQPEXでQ値とUA値、年間暖冷房負荷、想定される暖冷房の電気代を算出。計算は・・・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー3月号(2023年2月28日発行)/設計施工を究める超家づくり術<超高性能編>』(P.66~)でご覧ください。
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