2月の中古マンション70㎡価格、3カ月連続上昇

東京カンテイ（東京都品川区）はこのほど、2月の三大都市圏・主要都市における中古マンション70㎡あたりの価格を発表した。

首都圏の中古マンション価格は、前月比0.4％増の4866万円と3カ月連続で上昇。東京都は6441万円（0.7％増）で2カ月ぶりに上昇し、昨年12月の最高値を上回った。神奈川県は3668万円（0.4％増）と2カ月連続上昇、千葉県は2829万円（1.7％増）と昨年4月から上昇傾向が続く。一方、埼玉県は3049万円（0.4％減）で小幅ながら6カ月ぶりに下落した。都市別では、東京23区で前月比0.5％増の6977万円と4カ月ぶりに上昇し、昨年10月の最高値を上回った。また、都心6区は0.7％増、1億38万と3カ月ぶりに上昇し、再び1億円超えとなった。これは千代田区で高額事例が発生した影響が大きく、価格改定の動きは小康状態になっている。横浜市（0.3％増）も3カ月ぶりに上昇、千葉市（2.7％増）は築浅事例の増加も影響して比較的大きく上昇した。さいたま市（0.2％減）は4カ月ぶりの反落となったが、前年同月より1割以上高い水準が続いている。

近畿圏は前月比0.2％増の2914万円と僅かながら2カ月ぶりに上昇。大阪府も0.2％増の3128万円となったが、昨年12月の水準には届かなかった。兵庫県は築古事例がやや増加し、2552万円（0.8％減）と4カ月ぶりに反落した。都市別では、大阪市が前月比0.1％減の3928万円と弱含みが継続し、天井感が強まっている。なお、大阪市の中心部では0.5％増、5273万円と昨年12月の水準まで持ち直した。神戸市（0.7％減）は7カ月ぶりに反落したが、前年同月を大きく上回る状況は継続している。

中部圏は前月比0.3％増の2310万円と緩やかに上昇。愛知県は0.2％増の2435万円と僅かに上昇したが、前年同月比の上昇率は6％台を維持している。都市別では、名古屋市が前月比0.5％増の2833万円と2カ月ぶりに上昇。前年同月より7％～8％程度も高く、上値の重さはまだ見られない。名古屋市中心部は昨年11月から安定推移してきたが、1.9％増と水準が上がった。

三大都市圏および都府県70㎡あたりの中古マンション価格（図中の数値は1・7月の価格）