高砂建設(埼玉県蕨市)はこのほど、日本地域開発センターが省エネルギー住宅のトップランナーを選定する表彰制度 「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2022」において、同社の「彩樹の家 LCCM HOUSE × RESILIENCE G3 Edition」が大賞を受賞したと発表した。
同商品は、「彩樹の家」の基礎から外壁・屋根まで構造躯体の外壁に断熱材を用いる外断熱工法に加え、外側と内側に断熱材を施工する「ダブル外張り断熱」により気密・断熱性を向上。また、壁内に設けた二重の通気層を使って気流をつくり、熱や湿気を排熱する二重通気工法を採用した。地熱を利用して真冬でも床下温度を安定的に保ち、排熱・排湿によって断熱材への熱の影響を軽減することで、365日エネルギーに頼らない快適な室内環境を実現。地域区分6地域で、HEAT20の推奨断熱グレードの最高レベル・G3を満たす「UA値0.26[W/m2・k]/C値0.1」を達成した。
全館除湿と換気を組み合わせた「新リフレア」は、「再熱除湿」「冷房除湿」の自動切替で湿気を最適な状態にコントロールし、省エネ性を向上。カビの発生を抑制し、ハウスダストを原因とするアレルギー発症を抑えるという。有害物質を95%除去する電子フィルター「トルネックス」と組み合わせることで、クリーンな空気を循環し快適な住空間を実現する。
同住宅は、太陽光・蓄電池・高効率給湯器(エコワン)を標準搭載。今回新たに、初期費用・メンテナンスコスト0円で太陽光パネルと蓄電池を設置し、蓄電池の制御を遠隔操作するシステムを開始した。停電時にも電気を使用可能で、契約満了後は太陽光システムを無償で提供する。割安な料金設定により、普段通りに使用するだけで電気代を抑えることができるという。
ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーは、日本における省エネルギー住宅の普及と質的な向上に貢献することを目指して行う表彰制度。審査では、「建物外皮・設備の省エネルギー性能値」「多様な省エネルギー手法の導入」「省エネルギー住宅の普及への取り組み」を評価し、省エネルギー性の優れた住宅を全国のハウスメーカー、工務店から選定する。大賞には、同社のほか興陽商事「EAZY PREMIUM」、鈴木環境建設「未来基準の家Ⅲ」が選ばれている。
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