衰退する地元にメス カフェで町を活性化「建築と同じ熱量で」

工務店などの“住宅人”が手がける、地域に根差し、愛されているお店のこだわりや経営術を深掘りする新企画「住宅人たちのお店見聞録」。第1弾はメディアでも多数紹介され、2月11日には東京に2号店をオープンした「Café_whole（カフェホール）」（愛知県美浜町）を分解すべく、運営する工務店のGLAM’PLAN（愛知県美浜町）社長の坪井誠さんに話を聞いた。

知多半島の先端近く、伊勢湾に面した場所にCafé_wholeはある。以前はいくつもの海水浴場が栄えていたものの、時代と共に大きな海水浴場を残して閉鎖し、だんだんと廃れていってしまったという。衰退していく美浜地区に危機感を感じていた坪井さんは、「廃れてしまったこの地を活性化させるためには、自分がやるしかない」と思い、2018年にカフェ併設の新事務所オープンを計画した。

カフェとしての営業は2021年9月から開始。カフェを始めると決めた坪井さんは、実際の作り手の顔や、コーヒーチェリーからコーヒー豆になる過程を見るため、コーヒー農園を支援するNPO団体の視察に参加。アフリカのルワンダのコーヒー農園まで直接足を運び、フィルターを通さずにストーリーを知ったことで、自信を持って価値を伝えられているという・・・・・

この記事は新建ハウジング3月20日号16面に掲載しています。