パナソニックアーキスケルトンデザイン(大阪府門真市)は、V2Hと蓄電池を連携させることで、太陽光で発電した電気を効率よく自家消費に使う「住宅用 V2H蓄電システム eneplat(エネプラット)」をテクノストラクチャー工法の住宅に採用できる仕様を発表。全国に約380社ある「パナソニック ビルダーズグループ」加盟店を通じて、3月1日から販売を開始した。同社は、加盟店のZEH率を2030年に80%まで引き上げる目標を掲げており、今回のラインアップは工務店のZEH率を引き上げることが狙いだという。
「eneplat」とは、業界初という電気自動車と蓄電池による同時充放電を実現するシステム。これにより、太陽光で発電した電気の売電を最小限に抑え、発電したエネルギーの90%を自家消費できる。
今回の仕様は、ZEH以上の性能を持つテクノストラクチャー工法の住宅商品が対象。断熱等性能等級5以上、太陽光発電システムの搭載が必須となっている。採用する場合、蓄電池ユニット(6.7kWh)、パワーステーション(6.0kW)、蓄電池用コンバータ、V2Hスタンド、操作パネルの組み合わせで標準価格は475万円(税抜、工事費、太陽光パネル含まず)。加盟店は、イニシャルコストの試算ツールや自家消費による光熱費削減のデータを使って顧客にZEHの有用性を伝えられるという。
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