スパイダープラス(東京都港区)はこのほど、建設業に従事する20代から60代の男女700名を対象に「建設業とSDGsに関するアンケート調査」を実施し、その結果を発表した。SDGsで掲げられている17のゴールのうち「今までに聞いたことのあるテーマ」を聞いたことろ、最も多かったのが「すべての人に健康と福祉を」(42.3%)、続いて「ジェンダー平等を実現しよう」(40.9%)だった。仕事で目指すことに関するテーマ「産業と技術革新の基盤をつくろう」は21.0%と低いことから、「自分ごと」として捉えられる「人的テーマ」ほど、認知度が高い傾向にあることがうかがえる結果となった。
勤務先のSDGsを意識した取り組み状況については、企業規模を問わず「社員及びその家族の健康と福祉への配慮」「女性社員の働きやすい職場づくり」「働きがいの創出」などの取り組みが進んでいることがわかった。企業規模1000人未満のグループと比べて1000人以上のグループのほうがこれらの取り組みが進んでいる傾向にあるが、業界全体としても、まず目の前の働き方に関する取り組みが先行していることがわかった。
「建設業界が積極的に取り組むべきだと思うもの」を聞いたところ、回答者全体の割合が3割を上回ったのは「働きがいの創出」(36.9%)、「社員と家族の健康と福祉への配慮」(36.3%)、「女性の働きやすい環境作り」(31.7%)だった。「働きがいの創出」については、1000人以上のグループにおいて44.7%と高く、他のグループと比べ、最大10ポイント以上の差をつけていることから、同社では、企業規模が大きいほど「働きやすさ」から「働きがい」への希求が強くなっていると分析している。
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