信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、札幌市内を中心に戸建て住宅建築やリフォームを手掛けていたリーベンホーム(水口祐治社長)が、2月17日に札幌地裁へ自己破産を申請。同22日に破産手続き開始決定を受けた。中古住宅リフォーム事業の伸び悩みやウッドショックなどの影響で債務超過に陥っていた。負債額は約90名に対して約5億2000万円。
同社は、1998年(平成10年)8月設立の北海道内では中堅クラスの建設事業者。不動産販売業者からの下請受注を中心に、札幌市内や石狩市、江別市、恵庭市などで戸建住宅の建築工事を主体に手がけていた。
受注面は比較的堅調に推移していたが、2021年10月に立ち上げた中古住宅リフォーム専門店の業績が伸び悩んでいた。さらに、ウッドショックによる建材価格の上昇や住設機器の需給悪化で、物件の引き渡しの遅れが発生するなどして収益が悪化した。2022年2月期には年売上高約23億800万円を計上したが、2期連続欠損計上を余儀なくされ債務超過に陥り、先行きの見通しが立たないことから今回の措置となった。
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