伝統工法を活用した工務店・素朴屋(山梨県北杜市)は、ベトナム法人・素朴屋ベトナムを2月にハノイ市のビンホームズスマートシティ内「Zen Park(ゼンパーク)」に設立。3月から建築、内装、インテリア事業を本格展開する。
ベトナムオフィスでは、伝統的木造建築の設計・施工をインテリアも含めてプロデュースするほか、安全性、品質保証、環境への配慮、アフターサービスの基準を高めた和風デザインを世界にむけて展開。日本の伝統、文化がもたらす和の美しさを提供していく。
同社が位置するビンホームズスマートシティ内には6.1haの日本庭園があり、日本建築に関心の高い層も多いことから、マンションやビルに和モダンな空間を取り入れたいという要望にも対応。伝統工法による多様なデザインが可能で、顧客のニーズに合わせたサステナブルな空間を創出する。日本建築特有の仕口の美しさに加え、調湿効果、リラックス効果を得ることができる。また、無垢材、天然木を活用した安全性と強度、美しさに優れた家具も販売する。
人口が1億人程のベトナムでは、大都市で都市計画が進み、ベトナム建築が注目を集め始めている。平均年齢31歳~33歳の同国には、クリエイティブな日本建築を好む層も多いことから、日本の建築文化、価値を伝えるためベトナム法人を設立。ベトナムと日本の架け橋になるとともに、海外展開を考える日本企業と現地をつなぐパイプ役としても活動したいとしている。
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