解体工事の一括見積もりウェブサービス「クラッソーネ」を運営するクラッソーネ(愛知県名古屋市)は3月13日、千葉県香取市と、空き家除却促進に係る連携協定を締結した。
協定に基づき、香取市内の空き家の所有者に対し、同社が運営する「すまいの終活ナビ」を紹介したり、空き家処分の進め方に関するフライヤーの配布や空き家に関する相談への対応などを行う。「すまいの終活ナビ」は、土地建物の情報を入力することで、「解体費用」と解体後の「土地売却査定価格」の概算額を無料で調べられるサービス。解体の概算費用を把握したうえで、具体的な見積もりを希望する場合は、一括見積もりサービス「クラッソーネ」により工事会社の紹介を受けることもできる。
また、管理不全な状態にある空き家の除却促進に関する施策において、同社のサービスやノウハウを提供する。これらの取り組みを通じて、空き家の課題解決を図るとともに、自治体DXの推進に寄与するとしている。なお「すまいの終活ナビ」を活用した空き家対策事業は、2022年度の国土交通省「住宅市場を活用した空き家対策モデル事業」に採択されている。
香取市では、把握している1000件以上の空き家に対し、各物件の状態に見合った指導等を実施。空家等対策の推進に関する特別措置法に則った行政代執行等の執行件数は、全国一となっている。今回の連携により、空き家の利活用から解体までワンストップで相談に対応できるようになり、より安全で魅力あふれるまちづくりを目指すとしている。
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