パナソニック エレクトリックワークス社(大阪府門真市)は、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」の新モデルとして、貯湯タンクを薄型化した戸建て住宅向けの新製品を4月21日に発売する。
エネファームが発電する際に生み出す熱を給湯や暖房に有効利用する「プレミアムヒーティング機能」を拡充し、新たに浴室乾燥にも使えるようにした。通常の浴室乾燥に用いる温水を、やや低温のエネファームの温水を使って乾燥させ、最後の仕上げにはバックアップ熱源機でつくった高温水を使用。浴室乾燥の場合、最大60分、エネファームの温水利用が可能とする。
また、貯湯ユニットの本体奥行を50mmスリム化。燃料電池ユニットと貯湯ユニットの本体奥行をともに350mmとし、設置に必要な奥行を従来製品よりも50mm削減した500mmとすることで、民法上規定されている「住宅外壁から敷地境界線までが500mm」のスペースに設置できるようになる。
このほか、災害時に水が手軽に取り出せるよう非常時水取り出し口を2カ所に増設。タンク上半分の水を、立った姿勢でペットボトルなどに取り出すことができる(飲用は不可)。
さらに、LPWA無線通信の搭載により、発電量を遠隔取得してCO2排出量の削減量を算出しJ-クレジットの認証取得に利用することができる。
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