積水ハウス(大阪市)が3月9日発表した2023年1月期連結決算(2022年2月1日~2023年1月31日)は、売上高が前期比13.1%増の2兆9288億3500万円、営業利益は同13.6%増の2614億8900万円、経常利益は同11.8%増の2572億7200万円、最終利益は同19.9%増の1845億2000万円となり、過去最高の売上・利益を達成した。「第5次中期経営計画」の最終年度にあたる今期、国際事業の好調が業績に大きく寄与した。
戸建住宅事業はZEH住宅「グリーンファーストゼロ」などの受注が堅調に推移したが、売上高は3524億6300万円(同0.1%減)、営業利益は383億900万円(同9.8%減)にとどまった。賃貸住宅事業は賃貸住宅「シャーメゾンZEH」の好調により、売上高は4261億1600万円(同11.0%増)、営業利益は584億700万円(同4.2%増)に。ストック型ビジネスのリフォーム事業は大規模リフォームの受注増加により、売上高1659億1000万円(同6.2%増)、営業利益275億6100万円(同7.9%増)となり利益率が改善した。
分譲住宅事業は売上高2382億5200万円(同24.4%増)、営業利益は207億7700万円(同42.8%増)、マンション事業の売上高は908億8300万円(同0.3%増)、営業利益は134億300万円(同7.3%増)と、いずれも前年業績を上回った。国際事業はアメリカ、オーストラリア、中国の住宅販売事業で受注・引き渡しが進み、売上高5211億2400万円(同34.0%増)、営業利益は738億6000万円(前期比47.3%増)で大幅な増収増益となった。
2024年1月期は売上高3兆800億円(前期比5.2%増)、営業利益2650億円(同1.3%増)、経常利益は2590億円(同0.7%増)、最終利益は1930億円(同4.6%増)となる見込み。同日発表した「第6次中期経営計画(2023-2025)」では重点課題として国内の安定成長と海外の積極的成長を掲げ、最終年度の営業利益3000億円超を目標とした。
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