FPコーポレーション(北海道札幌市)は3月7日、同社が取り扱う住宅用のウレタン断熱材をCO2を元とする水発泡(ノンフロン)処方から高性能発泡ガスHFOへ切り替え、4月1日から全国で販売を開始すると発表した。
同社主力製品の住宅用断熱材「FPウレタン断熱パネル」は、1985年の発売以来、上質で快適な住環境の実現に寄与してきた。今回、さらなる性能向上を目指し全製品でHFO化を実施。透過性が低く、ウレタンフォームの気泡外へ炭酸ガスが拡散することがほとんどないHFOに切り替えたことで、経年劣化を抑え、高い断熱性の長時間維持を可能にした。これにより、断熱材の厚さを変えずに、全製品の熱伝導率を0.024W/mKから0.019W/mKへ向上させた。
HFOは、これまで製品に使用してきたCO2と同等の環境負荷を実現。オゾン層破壊係数ゼロ、地球温暖化係数も限りなくゼロに近い環境配慮型のノンフロン発泡剤。同社は、昨年施行された住宅性能表示制度の見直しのなかで「断熱等級6・7」が新設されるなど、次世代に対応できるより高レベルの断熱材が求められているとして、今回の取り組みを行った。
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