タナカホーム(宮崎県都城市)はこのほど、独自の湿式外断熱工法・MeTAS(ミタス)を改良し、劣化対策等級3の性能型式認定を取得。1月には特許も取得した。これまではグラスウールの充填断熱に、EPSの付加断熱という構成だったのを、充填断熱を省き、EPS150㎜厚の外張り断熱に改良。外張り断熱の利点を生かしつつ、使用する資材の数を減らしてコストダウンを図ることで、パッシブハウスの普及に取り組む。
タナカホームが全棟で採用してきた独自工法・ミタスは、高性能グラスウール105㎜厚の充填断熱に、付加断熱はEPS50㎜厚という構成になっている。EPSの透湿性が通気層の役目を果たすため、EPSの上に直接、外装の仕上げ材を施工する。
ただ、実際には通気層がなく、長期優良住宅の認定が取得できなかった。認定に対応するため、2011年には劣化対策等級3の性能型式認定を取得した。
今回の改良では、EPSをを150㎜厚に変更。通常のEPSより高性能なグラファイトEPSを採用する。充填断熱なしの、完全な外張り断熱仕様として開発した。面材の上に張る透湿防水シートも、同様の効果と高気密を実現する塗料に変更した。・・・・・
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