(社)日本ツーバイフォー建築協会(東京都港区)はこのほど、2×4工法による耐火構造の外壁および階段について、NPO法人建築技術支援協会(=サーツ、東京都文京区)と連名で国土交通大臣認定を追加取得した。これにより設計対応力、施工性の幅が広がるとともに、学校などの大規模建築の計画も容易に行えるようになるとする。
新たな耐火構造外壁では、仕上げ材に木材を採用。これまで木造の外壁耐火構造については外装仕上げに不燃系材料を用いることが常識とされてきたが、今回、木製の下見板で仕上げる耐火構造を開発。一定の条件を満たせば、下見板に使う樹種は問わない。また断面形状や張り方についても、本実、合いじゃくり、突付け、鎧張りと選択の幅を設け、より木造らしい外観が実現できるようになった。
同仕様では「両面薬剤処理ボード用原紙張せっこう板」という耐火被覆材を用いている。
階段は、両脇に耐火構造壁を設け、これにささら桁を取り付けることで階段を支持する仕様。今回の耐火構造認定ではさらに、中間部(両脇から1365ミリ以下)にもささら桁を設けることで、従来は制限のあった最大有効幅を拡張できるようになった。
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