ケイミュー(大阪市)は、今年12月に設立20周年を迎えるにあたり、4月にブランドを刷新する。あらゆるステークホルダーから共感を得ながら、顧客に選ばれるメーカーになると宣言。未来に向けて挑戦する企業風土を醸成する旗印として、新タグライン「未来を、いま、選ぼう」を掲げた。
3月6日に都内で開いた記者会見で、同社社長の木村均さんは、ケイミューが2003年にクボタと松下電工(現パナソニック)の外装建材事業を統合して設立したという成り立ちに触れ、「20年が経過し、当時のクボタと松下電工の社員と、ケイミューになってから入社した社員の比率が逆転した。10年後には約9割をケイミュー入社の社員が占めるようになる。これからはミレニアル世代やZ世代が社員の中心になっていく中で、新しい価値観や新しいことに挑戦する企業風土を醸成していきたい」と語った。
新しいロゴマークは、今後海外展開もさらに拡大していく中で、外国人にも読みやすいことも意識した。また、タグラインも変更した。非住宅市場や海外市場にも注力する中で、これまで戸建て住宅を中心に据えていたタグライン「暮らしをまもる 住まいを魅せる」を「未来を、いま、選ぼう そしてオンリーワンの夢と物語を」に刷新。
顧客に対して、外装材は自らが「選ぶ」ものであることを訴求すると同時に、会社としても「選ばれる商品・サービスを提供していく」という思いを込めた。
来期は、一昨年から専任営業体制により強化してきた非住宅分野への進出をさらに推進する。10年後には売り上げ構成比(国内非住宅市場・海外市場・新事業の3セグメント合計)を現在の2割から5割まで引き上げたい考え。
非住宅分野では2022年に埼玉県の「ふかや花園プレミアムアウトレット」の商業施設23棟への外壁の採用をはじめ、今年3月に開業する日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールド北海道」や相鉄新横浜線・東急新横浜線の新横浜駅の外壁に「SOLIDO(ソリド)」が採用されるなど非住宅市場への展開を順調に進めている。
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