MUJI HOUSE(東京都豊島区)は3月2日、インフラの整わない場所でも自由自在に暮らすことのできる移動式住宅の実証実験「ゼロ・プロジェクト」を開始すると発表した。
実証実験は、「ゼロの家-この家があればなにもいらない-」をコンセプトに、既存のライフラインに依存しないモバイルユニットを使用して実施する。エネルギーや水を生成する仕組みをつくることで「インフラ・ゼロ」を目指すほか、太陽光発電・廃棄物発電など再生可能エネルギーを活用して温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「カーボン・ゼロ」、取得エネルギーの利用と廃棄・排泄物の処理コスト削減によって生活に必要なエネルギーコストを実質ゼロにする「リビングコスト・ゼロ」、自給自足と移動可能な機能で自然災害のリスクを回避する「災害リスクゼロ」を目標に実験を進める。
同実証実験はU3イノベーションズ(東京都港区)やモノクローム(東京都中央区)と連携して行い、プロトタイプを開発。2024年以降、プロトタイプを活用した実験の検証を行い、「インフラゼロでも暮らせる家」の実用化を目指す。
同社は同プロジェクトを通じて「インフラゼロでも暮らせる家」の実用化だけでなく、得られた知見・技術による住宅のLCCM化を促進するとしている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。