住友林業 (東京都千代田区)は、千葉県木更津市にある農業・食・アートを1度に体験できる屋外体験型フェスティバル「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ) 」にて、再生可能な資源「木材」を多く使用した「宿泊施設cocoon」と「地中図書館」を施工した。両施設は、2022年11月24日と2023年2月16日にそれぞれオープン。同社が国内外で培った木造建築や建物の木質化の施工ノウハウと知見を生かした建築となっている。
宿泊施設は木造軸組地上1階建て。外装材には奈良県吉野町の「吉野杉」を使用している。ほかにも木質の内装材や家具、屋上緑化など、宿泊を通じて「木」の温もりをふんだんに感じられる施設となっている。地中図書館はRC造地上1階建て。ホールは屋根の勾配に沿って設けた28枚の登り梁が互いに支え合うことで強度を保つレシプロカル工法を採用している。同社では宿泊施設・地中図書館のほか、施設内の一部建物も施工しており、人と地球環境にやさしい「木」を生かした建築でKURKKU FIELDSの更なる発展に貢献したいとしている。
「木」を軸とした事業をグローバルに展開する同社は、保育園・介護施設・商業施設をはじめとする非住宅建築物の木造・木質化を推進している。木質部材の調達や製造、設計・施工にいたるまで、木の魅力を最大限に生かした建築物を通じて付加価値の高い商品・サービスの提供を行い、同社のバリューチェーン「WOOD CYCLE (ウッドサイクル)」を回すことで森林のCO2吸収量を増やし、木材の活用で炭素を長く固定し続けることで脱炭素化に貢献していく。
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