建築家・伊礼智さんの大ファンという埼玉県志木市の工務店・PASSIVE SCAPE Architbuildの社長の依田忠道さん(弟)と勝徳さん(兄)の兄弟が、伊礼さんの建築のスタイルを独学しながら同市内に完成させたモデルハウス(忠道さんの自邸)を2月7日、伊礼さん本人が訪れた。階高・軒高を抑えたプロポーションや深く出た軒、「スーパー白洲そとん壁W」(スチロゴテ仕上げ)の外壁など、“伊礼流”を模した同モデルハウスは、パッシブハウス・ジャパンからドイツパッシブハウス研究所が示す世界的な基準を満たすと認定された高性能なパッシブハウス(志木パッシブハウス)でもある。忠道さんと勝徳さんは、憧れの伊礼さんと対面し、言葉を交わし、感想を聞きながら、設計面でのアドバイスも受けた。
昨年、完成した同モデルハウスは、より高いレベルの家づくりによって存在感を発揮していくという2人の決意をそのまま具現化したものだ。性能を突き詰めてパッシブハウス認定を取得するのと同時に、プラン・設計や施工のノウハウを自らのものにした。意匠面にもこだわろうと、ファンだった伊礼さんの建築を、書籍や図面集によって研究したり、実際に伊礼さんが設計した建物を見るなどしながら、独学でそのスタイルを吸収。忠道さんが設計し、自社のモデルハウスに落とし込んだ。
依田さん兄弟は、建物を見た伊礼さんに「外から見たたたずまいがいいですね。そとん壁の仕上げも丁寧できれい」と言葉をかけられると、感激した様子で「とてもうれしい」と顔をほころばせた・・・
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