住友林業(東京都千代田区) はこのほど、クロス下地と耐力壁を両立したオリジナルクロス下地合板「Sガイナー」が大壁床勝ち仕様で壁倍率3.7倍、大壁床勝ち入隅仕様で壁倍率3.5倍の国土交通大臣認定を取得したと発表した。
「Sガイナー」は、表面に特殊な目止め処理を施して針葉樹特有の抜け節や割れをなめらかにしたうえで、ライナー紙を貼ったクロス下地用合板。台板には国産桧・杉複合の針葉樹構造用合板を使用している。手すり・エアコンの取り付け部、壁掛けテレビの下地などビス保持力と壁耐力が必要な箇所の部材に適し、コンセントなどの開口部を設けるケースでも大きな開口計画が可能となり、自由度の高い設計を実現する。
従来の内装用耐力面材下地は表面の仕上げにクロスなどを貼るとJAS規格外となるため構造計算上、耐力壁の対象外だったが、大臣認定を取得したSガイナーは、内装の仕上げ下地材の機能と合わせ、耐力壁として構造計算することができる。
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