国土交通省は2月24日、主要都市の高度利用地等(全国80地区)における2022年10月1日~2023年1月1日(2022年第4四半期)の地価動向を調査した「地価LOOKレポート」を公表した。ウィズコロナの下で、マンション需要の堅調さに加え、店舗需要の回復が進み、住宅地と商業地を合わせた全ての地区で上昇か横ばいとなり、下落地区がゼロとなった。下落地ゼロは2019年第4四半期以来3年ぶり。
変動率区分(上昇・横ばい・下落の区分)は72地区で不変、8地区で上方に移行した。上昇地区数が65地区から71地区に増加。横ばい地区数が14地区から9地区に減少した。
住宅地では、マンション需要に引き続き堅調さが認められ上昇を継続。第2四半期から23地区全てで上昇となった。
商業地では、店舗系の地区を中心に、人流の回復傾向を受け、店舗需要の回復が見られたことなどから上昇地区数が増加。前期で下落となっていた「下通周辺」(熊本市中央区)が横ばいに転じ、下落地がゼロになった。
商業地で0~3%の上昇から3~6%の上昇に転じた地区が「中野駅周辺」(中野区)の1地区。横ばいから上昇に転じた地区が「郡山駅周辺」(郡山市)、「歌舞伎町」(新宿区)、「表参道」(渋谷区)、「金沢駅周辺」(金沢市)、「三宮駅前」(神戸市中央区)、「博多駅周辺」(福岡市博多区)の6地区。
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