ブランディングサービスのUNIIDEO (ユニディオ、東京都目黒区)はこのほど、「世帯年収1000万円以上の工務店選びに関する実態調査」を実施し、その結果を公表した。調査対象は、2021年以降に住宅を購入した世帯年収1000万円以上の108人。このうち工務店に依頼したのは20.4%だった。その理由として、「施工の自由度が高い(72.7%)」「価格を抑えられる(63.6%)」「親身になって対応をしてくれる(54.5%)」など、工務店の施主の希望・要望を汲んだ柔軟な対応が支持されていることが分かった。そのほか、自由回答では「コストパフォーマンスが良く、納得感がある」「知り合いからの評判」といった回答もみられた。
「直近で購入した住宅について、どのようなことを基準にして工務店・ハウスメーカーを選んだか」との問いには、6割近くが「価格(57.4%)、「施工実績(52.8%)」、「ブランド (理念やメッセージ)への共感(51.9%)」と回答。「知名度」(44.4%)よりも高い結果となった。自由回答では、「ネットでの評判・クチコミ」「提案力・柔軟な対応」「誠実さや整合性」といった回答も得られた。
「直近で購入した住宅について満足しているか」との問いには、83.4%が「満足」していると答えた。そのうち約4割が「非常に満足している」と回答した。一方で15.8%の人が「満足していない」と回答。満足していない理由としては、「コストに見合っていないと感じた (52.9%)」、「予算を超えてしまった (47.1%)」などが上位に挙がった。ほかにも 「思っていた間取りが実現しなかった」「予定よりかなり高くなった」といった回答もみられた。
同社では、家づくりは消費者の納得感が満足感へと直結するとして、工務店の強みを発信する際にはコスト面だけではなく、提案力や施工力と併せて説明時の誠実さ・整合性といった細やかな気配りも求められるとしている。
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