アイカ工業 (愛知県名古屋市)はこのほど、とうもろこしの芯を由来とした非可食性バイオマス原料である「フラン樹脂」を使用したバイオマス度75%のメラミン化粧板を開発した。2月28日から開催される国内最大級の店舗総合見本市「JAPAN SHOP 2023」に参考出品する。今後、量産化に向けたスケールアップなどさらなる開発を進め、100%バイオマス化したメラミン化粧板の実現を目指す。
今回開発したメラミン化粧板は、コア層(強度保持層)に使用する石油由来の「フェノール樹脂」をとうもろこしの芯由来の「フラン樹脂」に置き換える技術を確立したことで、従来のメラニン化粧板の優れた耐久性・意匠性といった表面特性はそのままに、バイオマス度を75%に向上することに成功。従来のメラミン化粧板より化石由来原料を50%削減できるという。
この技術を同社の切り替え可能な全製品に展開すると、製品廃棄時に発生するCO2を年間約3200t削減することが見込め、これを杉の木が1年間で吸収するCO2量に換算すると約23万本分に相当する。
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