不動産経済研究所(東京都新宿区)は2月21日、2022年の全国の新築分譲マンション市場動向を発表した。全国の発売戸数は7万2967戸で、前年比4585戸減(5.9%減)と2年ぶりの減少となった。一方、戸当たり平均価格は5121万円で前年比0.1%増(6万円増)、m2当たり単価は79.3万円で同1.1%増(0.9万円増)と上昇し、ともに6年連続で1973年の調査開始以来、最高値を更新した。
首都圏は戸当たりが6288万円(前年比0.4%増)、㎡単価が95.1万円(同1.6%増)。近畿圏は戸当たりが4635万円(前年比1.6%増)、㎡単価が77.4万円(同3.1%増)。
地域別発売戸数は、首都圏2万9569戸(前年比12.1%減)、近畿圏1万7858戸(同5.8%減)、東海・中京圏6351戸(同15.1%減)と三大都市圏で下落。一方、北海道2136戸(同31.1%増)、東北地区2948戸(同83.7%増)、首都圏以外の関東地区1959戸(同10.6%増)、四国地区1187戸(同14.6%増)、九州・沖縄地区8450戸(同1.4%増)で増加した。北海道が2000戸台となるのは2008年以来、東北では2016年以来となる。四国は3年連続前年実績を上回った。北陸・山陰地区は549戸(同16.7%減)、中国地区は1960戸(同20.1%減)だった。
2023年の発売戸数は、全国で7.5万戸(2.8%増)の見込み。三大都市圏がいずれも増加に転じると予測する。
売主・事業主別発売戸数は、野村不動産(4240戸)が2年連続3度目の全国首位となった。2位はプレサンスコーポレーション(3760戸)、3位は三井不動産レジデンシャル(3420戸)、4位は住友不動産(3109戸)、5位はエスリード(2214戸)、6位は三菱地所レジデンス(2153戸)、7位はタカラレーベン(2134戸)、8位は大和ハウス工業(2022戸)、9位はオープンハウス・ディベロップメント(1870戸)、10位は日鉄興和不動産(1850戸)。
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