東急建設(東京都渋谷区)は2月21日、同社が独自ルールを設定して開発した「積み上げ式CO2排出量算定シート」の仕組みを、新たにWEB上で公開したと発表した。
「積み上げ式CO2排出量算定シート」は、同社が2022年2月に「積み上げ式」の算定手法をもとに開発。CO2排出量把握のために算定する資材を厳選し、90%以上の物量をカバーしている。資材固有の原単位については、同社独自のデータベースを策定。2022年度から受注した新築建築工事のCO2排出量を社内で算定している。今回、同シートの考え方や効率化・自動化された算定誤差を最小化する仕組みを公開することで、顧客に信頼性の高い評価結果を提供するとともに、同じ目的をもつ他企業にも普及拡大を図る。公開はこちらから。
建築資材の製造時に発生するCO2排出量は、工事金額から算定する「概算式」から、低炭素型資材の活用や各工事の排出量削減の取り組みを反映できる「積み上げ式」へ算定ニーズが増加している。一般的な「積み上げ式」による算定は、数量の拾い出しやCO2原単位の割付に膨大な時間と労力がかかることから、これまで困難とされてきた。
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